実質タイトル:「わたしはなぜ自分の話ばかりするのか」
前作では「他人に対する厳しすぎる評価」というコメントが多かったが、今作ではその対象が「自分自身」に向けられている。そのためものすごい実感がわくので、読んでいて耳が(目が?)痛くなった。前作で「人の振り見て我が振り直」せなかった人でも、さすがに自己分析がテーマだと、何かしら自分の問題点が見えてくるだろう。(問題点のない人はいないだろうから)
自分の印象を素晴らしいものにするための方法を提示しているが、著者の意見としてそれを強要するわけではない。「この行動の結果、他者の○%は…という感情を抱く」というデータや、まつわる偉人の名言を多数載せており、読み手がそれを自分のことだと認識できるかできないかによって、各読み手にとって本の価値は大きく変わるだろう。この本と共に自分の悪い点を堅実に明らかにできれば、この本はよりよい人間関係を築いていくのに多大な貢献をしてくれるだろう。
他人を不快にさせないために
本書は、雑誌などでは「予見者」とさえ評価されている、人間観察に長けた陪臣コンサルタントが著したもので、「この人はなぜ自分の話ばかりするのか」(同文庫)の続編に当たる。前巻が、他者の行動・言動や服装等からその人の考えを読む方法を説いたものに対し、本書は反対にどうすれば他者から印象よく思われるのかを細かにレクチャーしている。 私事になるが、インターネットを始めてまだ2年と経っていないのだが、その間ネットで知り合った人々の実年齢と精神年齢のギャップには驚かされるばかりだ。実社会では通用しないルーズさ、何か自分に非があった時の子供じみた言い訳(「忙しかった」という理由はどこの世界でも通用しないと思う。誰だって毎日暇を持て余している訳ではないのだし、多塊??が続くならその旨一言でも連絡するのが大人としての常識ではないのだろうか? この人は実社会でも同じ事を周囲の人間に強いているのなら全く「心を亡くしている=忙しい」のだろう)、メールは実際に顔を合わせ話をするのと比較すれば7%しか文章に込められた真意が相手に伝わらないのだそうだが、誤読してはすぐキレて暴言を吐く――それも30代半ばや40歳近い、社会的地位の確立した大人たちが、だ。メールの返信も自分にとって都合が悪い内容なら圧殺し、「気の合う仲間同士」だけでつるむ。気に入らないものは、他人が労力を掛けたものでも自分の「身勝手で我儘な意向」を「正義」と信じ通し簡単に削除してしまう。これはテロ行為や相手に難癖をつけた侵略戦争と変わりがない。 彼ら/彼女らの印象は??「仲間」として内部に入り込んでいては気づかなかったほど悪い上、彼ら/彼女ら自身がそれに全く気づいていないから直す努力もしない。この事に気づかなければきっと一生そのままだろう。以上、一例を挙げてみた。 私が本書で一番考えさせられ、また現在も折に触れ考え続けているのは「価値観は人それぞれ」と題された章だ。全くもってタイトルそのものが内容を表しているが、それが理解できず自分の狭い了見のみが唯一無二に正しいと信じ「私が正しい」などと見当外れの威張り腐ったメールを送ってくる人間も世の中には存在するのだ。 他人の価値観を尊重し、賛同できないまでも理解するよう努めること。言動や行動、好スタイルをキープする以前に、私たちに必要なことは先ず「自己では無い他者」の「価値観の違い」を認識し尊重することなのではないだろうか。
ソニーマガジンズ
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